テンションシルク前史
フレーム形状 ダイヤモンドは絶対的なのか?
自転車をチェーン駆動にして安全型自転車になった1880年代、ダイヤモンド型は多くは無い、鉄(IRON)の製法が発達し鋼(STEEL)が量産されてプレス技術の発展によりチェーン・ギヤなどの部品は性能を上げて行った。
当時、フレームの接手などの部分はIRONの鋳造によるロー付け製法であった。接合部の強度は十分とは言えない、当時の接合技術は発展途上で有り、剛構造ではなくピン(釘・ボルト)接合でも強度を出せる斜張構造となっていた。
そのころの軽量な構造物としてはライト兄弟の飛行機の斜張構造が良い例と考える。
20世紀に入ると、接手(ラグ)や溶接などの製造技術が上がると軽量な剛構造つまりダイヤモンドフレームが製造効率も良い、斜張構造(テンション構造)はワイヤー類の調整が大変で量産には向かないので市場からは消えたと考える。
Paterson' house 太宰氏製作
クロスフレーム+チェーンステー
クロスフレームのみ
パターソンハウス太宰氏考案のテンション構造フレーム車。製作は1980年代と思われる。人力車のスポークにより張力を与えた構造、写真の物はチェーンステーまでスポーク。フレームはクロスフレームのみ。
上段はクロスフレーム+チェーンステーのもの。チェーンステーは通常の物
1980年代ワイヤー下パイプ・オリタタミファニーバイク
当社1980年代製作
当時はオリタタミヒンジ部を板で両側から挿む構造としたが、ワイヤーでは衝突時に畳むまれるので最終的にツインチューブとして中間にヒンジを付け折りたたむ自転車とした。
右は1986年当時流行した形状で折り畳み、MR-4の基礎になるモデル、down tubeを2本にしたので普通に乗っていました。 まだSILKではなくARAI.